いつだったか、テレビ番組で憧れの職業ランキングのようなものがやっていました。その職業に就くために必要な労力や資金と、年収例などを紹介していて結構面白かったです。ファイナンシャルプランナーも紹介されていました。年収例は本当か!?といった感じでしたが・・・。まだまだ完全独立系のFPというのは絶対数が少なくて、保険会社や金融機関に勤めている方や、社労士とFP、税理士とFPといったようにダブルライセンスで働いている方が多いです。FPだけで独立するには、まだまだ社会が追いついていない状況です。
憧れの職業には、かなり高いランクのところにカフェオーナーが入っていました。男女問わず、おしゃれなカフェを経営することにあこがれる方が多いようです。ただ、金銭的にどうか、うまく経営していくことができるのか、不安だという声も多数紹介されていました。表参道や代官山などにあるスタイリッシュなカフェは憧れの空間です。でも人がたくさん入っているのをあまり見たことがないですよね。全く稼動していないように見えるカフェもあります。飲食業の中でも客単価が低いし、一体ここの売上だけで生活ができるのだろうか。そんなことを考えると、なかなかやってみようというところまで気持ちを高めることができないのがカフェ経営です。
しかし、先日、昨年初めに脱サラをしてカフェを始めたという方がご相談にいらっしゃいました。その決断力や勇気に感銘を受け、何とか応援したいと思ったのですが、この先が情けない話・・・。1年やってみて営業利益はマイナス、借金も抱えているし、このまま営業を続けていくべきか、辞めるべきか迷っているとのこと。
それを聞いた瞬間、(おいおい、ちょっと待ってよ。まだ1年でしょ。経営なんて3〜5年赤字なんてざらじゃない。最初の計画の段階でそれぐらいわかるのでは?という以前に、この人は1年赤字になったぐらいで辞めようかなって考えるぐらいの気持ちの軽さで始めたのか??)といったことが頭の中を駆け巡り、しばらく開いた口がふさがらなかったです。
新しいことを始めるときには、事前に計画を立てることは必須です。お金が大きく動くようなものなら尚更です。リスクもしっかり理解したうえで、それを回避する術を考え、またそれでもやってやるといった心構えを持ってスタートさせる必要があります。その後も色々話を聞いてみたところ、結局この方は残念ながら経営者の資質がないという結論に達し、もしこの状況を打開するようなプランを練る気力が湧いてこないのであれば、傷が浅いうちにおやめになったほうが得策ですよとアドバイスしました。
経営というのは決して簡単なものではありません。日本の企業で10年生き残っているのは10%に満たないといわれています。一見華やかなカフェ業界ですが、それも立派な事業であり、そこには入念な経営計画が必要で、さらに数字を見る目を持つことも重要です。経営だけではありません。人生においてもプラン(計画)が必要です。目標を持ち、それを実現するための計画を立て、それを着実に実行することで豊かな生活を手に入れることができます。
今後もそんな賢く前向きな方々をFPとして支援していきたいと思っています。